校長ブログ

校長ブログ「石垣市--八重農高訪問4」

 台風接近の影響で風は強いのですが、天候は雨がふったり晴れたりと目まぐるしく変わっています。現在、午後からの八重農市での販売実習に向け、小野高校ブースの作成中です。少しでも多くの方々に、小野町の、福島県の元気を届けたいと思います。頑張ります!

校長ブログ「石垣市--八重農高訪問3」

 研修も二日目を終えました。昨日は石垣市長表敬訪問、八重農さんでの様々な体験活動などを行いましたが、昨日一日だけでも、訪問団の生徒たちの何かが少しずつ変わっていくのを感じていました。それを「成長」という安易な言葉で表現してしまっていいのかどうかは判断しかねますが、一人一人が相手を思いやりながら、自分のなすべきことを自分で考え、行動する。そういうことができている姿を見ていると、私もとてもうれしく思います。

 それにしても、八重農の皆さんの様々なご配慮、お心遣いには、本当に「感激」という言葉しか思いつきません。昨日一日だけでも、生徒たちはどれほど貴重な体験をすることができたか! 本当に感謝申し上げます。

 今日はいよいよ全校生徒との交流会、八重農市での販売実習と、この研修全体のハイライトとなる一日です。交流会では「小野町の今、福島の今」を精一杯伝えます。生徒たちは、この日のために、パワーポイントの資料を一所懸命作ってきました。本校生の思いは、きっと八重農の生徒の皆さんに届くと信じています。さらに八重農市では、小野町のご支援のもと、本校で開発したトマトうどん、一笑漬ドレッシングを精一杯PRしたいと思います。

 早朝にこの文章を記していますが、外は雨模様。風もかなり強く吹いています。台風が近づいているのですね。しかし、悪天候などに負けず、人生最大級の笑顔で、これから八重農さんに向かいたいと思います。

校長ブログ「石垣市--八重農高訪問2」

 石垣空港に着き、八重山農林高校の先生方、生徒の皆さんの熱烈なお出迎えを受け、感激。8月以来の再会を喜びました。その後、一緒に津波大石の見学に向かいました。石垣市教育委員会の方からの説明を聞き、改めて自然の力の強大さを感じた次第です。
 その後、ホテルに無事到着。夕方からは竹富島に渡り、琉球赤瓦屋根の伝統的な町並みを見学します。

(写真は津波大石の説明を聞く両校生)


校長ブログ「石垣市--八重農高訪問1」

 今日から、いよいよ沖縄県立八重山農林高校との交流研修がスタートしました。今、石垣に向かう機内です。生徒10名、教諭2名、そして私と、総勢13名の訪問団です。フライトは順調で、ほぼ予定通り石垣空港に到着予定です。
 本日は、到着後、二千年前の先島津波で打ち上げられたという津波大石を見学します。石垣島及び周辺一帯は、1771年の明和の大津波でも甚大な被害を受けたとのことです。
 福島も石垣も、ともに津波の大きな被害を受けたという共通点があります。そこをしっかりとこの目で見、身体で感じるところから研修を始めたいと思います。
 研修の様子は、順次、このブログにて報告します。

(写真は羽田空港にて)


校長ブログ「授業を見ての思い」

 9月下旬から、先生方の授業を参観しています。小野高校、そして平田校と順次行う予定です。私の専門は国語ですが、今、こうして授業を見ていると、あれほど苦手だった数学などもとても興味深く感じられます。

 私は中学校の頃から、「将来は先生になろうかな」と考えてはいましたが、教科までは決めていませんでした。もともと本が好きで、国語が得意ではあったのですが、それで生きていくと決意するまでの自信はありませんでした。
 ところが、高校に入学して受けた古文の授業で、私は体に電気が走るような経験をしたのです。古典文法に対しては、多くの人は「嫌だなあ」という感想を持ったのではないかと思います。「る・らる・す・さす・しむ」とか、「せ・○・き・し・しか・○」とか、嫌々暗記させられた、という記憶を持っている方は多いと思います。しかし、私は、「言葉って、こんなふうにいろいろと形を変えてつながっていって、そしていろんな意味を相手に伝えていくものなんだ!」と感動してしまったのです。教科書にある言葉一つ一つが、無限の彩りを放っているように見えました。むろん、教えてくださった先生の人間的な魅力も大きかったのだと思います。言葉に対する情熱を感じさせる先生でした。それ以降、私は言葉の虜となり、国語の教師となる決意を固めていくことになったのです。

 もうひとつ話をします。
 こんな話をある雑誌で読んだことがあります。
 ある企業で役員を務めた方が、退職後に突然俳句を始めたそうです。次第に上達し、新聞の投稿欄にも掲載されるようになりました。それを知って、彼が勤めていた会社の人たちは皆大変驚いたそうです。なぜなら、その方はバリバリのビジネスマンで、俳句に関心があるなんて誰も聞いたことがなかったからです。その方がある時、元同僚にこんなふうに語ったそうです。
 「私は退職するまで俳句には全く興味はなかった。しかし、退職した後、ある時なぜか中学校時代に習った俳句のことを思い出した。あの時、先生は、何だかずいぶん楽しそうに俳句のことを話していたなあって。それで、そうだ、そんなに楽しいものなら、俺も今から俳句をやってみようかと思い立ったんだよ。今から思えば、中学校の先生は、あの時に俺の心の中に俳句の種を蒔いていてくれた。それが何十年の後に芽を出したんだよ。」
 
 小野高校の授業においても、平田校の授業においても、時には生徒の人生を揺り動かす授業があることを、また、生徒の心の中に多くの種が蒔かれることを心から願っています。


「書法演習」 アドバイスしあいながら和傘のデザインを考えています。


「数学Ⅱ」 三角関数について熱く語っています!


「国語総合」 ジグソー法を用いて方丈記と平家物語の比べ読みを行っています。


「子どもの発達と保育」 絵本の読み聞かせをとおして、子どもの遊びについて学んでいます。


「音楽Ⅰ」 いきものがかり「ありがとう」を歌っています。歌声、きれいでした!





校長ブログ「秋空雑感」

 すっきりとした秋の空。今日から秋の交通安全運動が始まりました。朝の昇降口付近では、交通安全委員の生徒たちが自転車点検や意識啓発のためのチラシ配布を行っていました。「おはようございます!」という生徒たちの声を聴くと、やはり元気が出るものです。
 秋空といえば、先日、小野高校の校舎から虹を見ることができました。久しぶりに虹を見た気がします。虹を見ると、なぜか胸がときめきますよね。なぜなんだろう…。私だけではなく、何人かの先生方も歓声を上げながら虹を見ていました。
 そういえば、6年くらい前に、福島市のあづま総合運動公園付近で、ほぼ完全な形の虹を見たことがあります。確か、携帯で撮影して保存してあったはず…。ありました、ありました。併せてアップしておきます。この時は、ただただ見とれていました。何かお願いすればよかった、などと思ったのは、すでにほぼ消えかかった頃。(虹に何かお願いするのは普通のことなのでしょうか…?)

 今日は虹は出ていませんが、素敵な秋空。何はともあれ、生徒たちの交通安全、そして、今まさしくがんばっている3年生の進路希望達成を、小野の秋空に心から祈りました。

小野高校の空


交通安全委員による自転車点検


交通安全委員によるチラシ配布


6年前にみた虹!

校長ブログ「人の痛み、柔らかい心」

 先日、授業の様子を見ながら校内を歩いていた際、福祉系列で行われていた授業が目にとまりました。それは、身体が不自由であることを想定して、口を使って文字を書くという内容の授業でした。口にくわえた筆を使い、苦戦しながら用紙に向かっている生徒、文字を書き終え色まで塗っている生徒など、それぞれに一所懸命演習に取り組んでいました。
 人というものは、身体のみならず、さまざまな事柄に関して、今の自分が獲得している状況が当たり前で、そしてそれが永遠に続くかのような錯覚を持ってしまうことがあると思います。そういった意味で、こうした授業は大切な意味を持っているものと思います。この授業で生徒たちは何を学び、何を得たのでしょうか。きっと、人の痛みを想像することのできる柔らかい心なのではないかと想像します。
 9月4日(月)~7日(木)には2年生の介護現場実習が行われます。地域に貢献できる人材、社会が抱える少子高齢化社会という深い課題に向き合うことのできる人材として、生徒が少しでも成長してくれることを願っています。



校長ブログ「八重農交流~津波被災地での涙」

 八重山農林高校を迎えての交流行事が終わり、小野高校も本格的な夏休みに入った。今回の八重農訪問団と過ごした時間の中で、私の印象に強く残ったのが、津波による大きな被害を被ったいわき市薄磯地区への訪問だった。

 私は、東日本大震災後間もなく、東京の大学に通っていた上の娘を連れて、薄磯を訪れている。子どもの頃、幾度となく遊んだ薄磯の海岸は様変わりし、集落は跡形もなく消えていた。家々の基礎の部分だけが残る集落跡地を、娘と無言で歩き回った。

 今回、久しぶりに訪れた薄磯地区は、本当にようやく復興が始まった、という状況であった。津波で流された集落の跡地は、防波堤や緑地帯が整備されつつあった。海岸から少し奥まった所には震災復興住宅もできていた。しかし、沿岸部では新しく建った家、あるいはこれから建とうとしている家はまだまだ少なかった。

 訪れた日は、天候が良くなく、太平洋は少し荒れていた。慰霊碑の前で舞を奉納した後、高台に登って海を見た八重農の生徒が発した言葉。「石垣の海とは全然違う」。

 いわきの海は、天候が良ければエメラルドグリーンに輝いている。しかし、震災のことを少しでも肌で感じてもらうには、むしろこのくらい荒れていた方がよかったのかもしれない。八重農の生徒、小野高の生徒。皆、無言で、津波を経験した地区の方の話を聞いている。中には涙を流している生徒もいる。

 楽しい交流行事も十分に意味はある。しかし、こうして、互いに無言で海を見つめたあの時間もまた、非常に意味のある、濃密な時間だったように思う。

 八重農の生徒たちは、本気で海と向かい合っていた。その姿を後から見ながら、私も少し涙した。遠くからはるばるやって来て、こうして本気で震災と向き合ってくれる人たちがいる。本当にありがたいとしか言いようがない。

 八重農の生徒の皆さんと先生方に、そして、このような交流の機会を作ってくださった小野町の方々、いわき市の関係の方々、薄磯地区の方々に、改めて心から感謝を申し上げます。





校長ブログ「ガンバレ!八重農郷土芸能部!!」

 本校は昨年、小野町のご支援をいただき、沖縄県石垣市にある沖縄県立八重山農林高等学校と友好協定を締結しました。
 昨年度は本校訪問団が八重山農林高校を訪問して交流を行いましたが、今年度は相互訪問を行い、様々な交流を深めていく予定です。

 八重山農林高校の郷土芸能部は、8月2日~4日まで宮城県名取市で開催される第41回全国高等学校総合文化祭「みやぎ総文2017」の郷土芸能部門に、沖縄県代表として出場します。2年ぶり8度目の全国大会出場とのこと、本当にすばらしいと思います。8月3日(木)の本番は、私も応援に駆けつける予定です。

 ガンバレ!八重農郷土芸能部!!

 その全国大会後 、八重農訪問団が小野町を訪れます。おおよその日程は以下のとおりです。八重農訪問団の皆さん、小野町の皆さん、小野高校生、そしていわき市の皆さん、それぞれの交流が花咲くことを本当に期待しています。

○8月5日(土)
 午前 小野高校にて歓迎行事、生徒交流会、昼食交流会
 午後 小野町にて交流歓迎イベント
○8月6日(日)
 いわき市被災地訪問、追悼の郷土芸能奉納
 ワンダーファームでの昼食交流、アクアマリンふくしま等見学
    ※いわき市訪問には、10月に石垣市を訪問する予定の本校生も同行し、交流を深
  めます。

 八重農の皆さん、お待ちしています!!

小野高校校長室より

校長ブログ「全国そば打ち選手権近づく」

 本校は総合学科であり、時間割の中に「課題研究」という時間があります。昨年度、その「課題研究」でそば打ちに取り組んだ本校生チームは、第6回全国高校生そば打ち選手権大会で見事敢闘賞に輝きました。
 今年度は、昨年度の成績をさらに超えるべく、懸命にそば打ちの稽古を行っています。本日、本校同窓会館にて試食会が行われ、私もおいしくいただきました。全国選手権大会は8月21日(月)に東京都産業貿易センター台東館で開催されます。それまで、また稽古の日々が続きます。
 また、8月5日(土)には本校と友好協定を結んでいる沖縄県石垣市の八重山農林高校訪問団が本校にいらっしゃいますが、訪問団の皆さんにも、そばを召し上がっていただく予定です。おいしく仕上がるか、校長としてもドキドキです。本校生チームの頑張りに期待しています。

準備に大忙し


できました! おいしそう!


試食会の様子です


校長ブログ「命」

 7月20日(木)に、田村警察署小野分庁舎 刑事生活安全課から内藤様を講師としてお招きし、薬物乱用防止教室を実施しました。さまざまなお話やショッキングなDVDなどをとおして、生徒たちは薬物の危険性を十分に学ぶことができたのではないかと思います。また、普段は見ることのできない薬物の実物を見せていただきました。また、最後に講師の先生がおっしゃった、「感動こそがストレスに負けない最大の秘訣である」という言葉が非常に印象に残りました。さまざまなことに「感動する」ことを積み重ねていくことで、人はストレスから遠ざかり、薬物などに手を出してしまうこともなくなるということです。自分自身の生活においてもそうですし、校長として学校をどう運営していくかという点からも、この言葉は非常に参考になりました。

 また、同じ7月20日(木)の全校集会後、全職員と各部活動代表者を対象に、「心肺蘇生法・AED及びエピペン実技講習会」を開催しました。こちらは郡山地方広域正法組合 田村消防署救急隊員5名の方々を講師としてお招きしました。
 先生方には先日の職員会議で、県内で実際に発生した生徒事故についての資料を配布し、AEDに習熟しておくことの重要性を話したばかりでしたので、皆、真剣に講習に取り組んでいました。講習後には全員で本校のAEDの設置場所、建物に鍵がかかっているときの対処法などを確認しました。また、アナフィラキシーショックの際に使用するエピペンについての理解も進んだように思います。

 これらはいずれも、「命」を守るために、教師、生徒を問わず、誰もが知っておくべきこと、身に付けておくべきことです。

 全校集会で、私は、生徒の皆さんに、「命には順序がある」という観点から、「命の大切さ」について、私自身の体験を踏まえながら話をしました。平田校の終業式でも同様の話をしました。

 今後も「命の大切さ」について、生徒たちとともに考える機会を設けていきたいと思っています。







校長ブログ「PTA奉仕活動&校内美化コンクール」

 少し前になりますが、7月9日(日)午前7時30分から、PTA奉仕活動として、敷地内の草刈り作業が行われました。朝早くからの作業でしたが、当日はかなり気温が高く、全員汗だくになりながらの草刈りとなりました。
 大勢の保護者の皆様にご参加いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。また、部活動の生徒たちも積極的に協力していました。中には親子一緒に作業するほほえましい姿も見られました。
 おかげさまで、よりよい学習環境の実現を図ることができました。御協力いただいた保護者の皆様には、この場を借りて改めて深く御礼申し上げます。

 また、本校では、7月7日(金)から13日(木)に渡って、校内美化コンクールが行われました。厚生委員による点検項目が決められており、各クラスにつき、1日の総点が20点となっています。結果は毎日、生徒昇降口前廊下と購買部前に掲示されます。これが5日間で合計100点となるわけです。点検項目は、
 ・黒板のチョークの粉が残っていないか
 ・廊下の傘立てが整理されているか
 ・本棚の本が整理されているか
 ・ほうきは吊すか逆さに立てかけられているか
 ・机やいすの脚のほこりがとれているか
 ・窓のさんの清掃がされているか
などかなり細かく設定されており、クラスを挙げてしっかりと美化に取り組まないと点数が取れないようになっています。
 このコンクールでは、前期と後期それぞれ上位3クラスを表彰し、また年間総合の表彰も行います。今回は1年3組(佐藤紘則クラス)が見事に第1位となりました。

 小野高校の校舎内外の清掃はかなり行き届いていると思います。生徒たちの服装もしっかりしており、こういった美点は、小野高校の伝統としてこれからも一層磨いていきたいと思っています。

PTA奉仕活動の光景1


PTA奉仕活動の光景2


PTA奉仕活動の光景3


清掃の行き届いた校舎内の様子(1年生教室前)


生徒昇降口もいつもすっきりしています


あちこちに彩りが


校長ブログ「人形劇は10日へ」

 7月7日(金)に予定されていた、図書館での人形劇ですが、10日(月)の放課後に変更になりました。生徒の皆さん、ぜひ足を運んでくださいね!

校長ブログ「図書館で人形劇を行います!」

 小野高校図書館で、「図書委員長とその仲間たち」による人形劇が行われます! 校内だけとなりますが、7月7日(金)午後4時からです。生徒の皆さん、ぜひ!!

 本校図書館は立派な図書館で、最初に入ったときにはかなり驚きました。生徒が興味を持ちそうなマンガから、先生方の専門書まで、けっこう充実しています。私も現在2冊借りています。今日は司書の鈴木さんから、「ランニングに関する新しい本が入りましたよ」と教えてもらいました。早速借りよう!

(人形劇の案内です)


(図書館の様子その1)


(図書館の様子その2)


(図書館の様子その3)

校長ブログ「花に生徒に元気をもらって」

 6月下旬より、近隣地域の各中学校において高校説明会が始まっています。説明会に臨む中学生の様子を見ると、どの中学校においても本当に真剣にこちらの話を聞こうという姿勢が伝わってきます。私は小野高校について、「総合学科の特徴」及び「進学希望者に対する合格支援プロジェクト」の2点を重点的に説明しています。小野高校の持つ可能性が少しでも多くの中学生や地域の方々に伝わるよう、これからも努めていきたいと思います。
 さて、現在、小野高校の正門付近の花壇には、マリーゴールド、サルビア、ベゴニアなどの花々が咲き乱れています。4月17日付の校長ブログ第1回で、この花壇について取り上げましたが、当時はパンジーが春の到来を告げていました。その第1回ブログで私はこんなことを記しました。
 「人にせよ、動物にせよ、植物にせよ、命は過去から未来へとつながっているものです。そんなことを改めて心に刻みながら、先生方、生徒たちと学校生活を楽しんでいきたいと思います。」
 出張から小野高校に戻り、この花々を見ると心からホッとする自分がいます。そして、花の命に元気をもらい、改めて生徒たちのためにがんばろうと気を引き締めます。

 今日、中学校説明会から戻り、いつものように花を見ていると、校舎から吹奏楽部の元気な楽器の音が響いてきました。まだ定期考査の期間中ですが、野球の試合の応援練習をしているようなので、ちょっと練習をのぞいてみました。一所懸命に応援曲を練習している姿に心も軽く。野球部も、そして吹奏楽部も、ガンバレ!

(正門から)


(花壇の光景)


(応援練習に励む吹奏楽部員たち)


校長ブログ「避難訓練で生徒に伝えたこと」

 6月28日(水)に、本校で避難訓練が行われました。生徒の皆さんには、訓練後に以下のような話をしました。拙い話ではありますが、このブログにも記しておきます。

 皆さんは、今日、この避難訓練にあたって、何か考えたことはありますか?
 私は朝、心の中で、手を合わせました。
 誰に?
 今日の避難訓練は地震を想定したものでした。ですから、私は今朝、東日本大震災で亡くなった方々に手を合わせたのです。

 あの3月11日、私は津波と原発事故に見舞われた南相馬市に住んでいました。南相馬市にある高校に勤務していたのです。
 地震直後、授業をしていた全校生、先生方は必死で校庭に避難しました。体育館の壁の一部が崩落し、校舎内の天井もかなりの箇所が落ちました。しかし、幸い、全員が無事でした。点呼を済ませ、寒い中、グラウンドで待機していた時、沿岸部を津波が襲ったのです。
 高校の体育館は、津波で亡くなった方々の遺体安置所に変わりました。次から次へと津波の犠牲になった方の遺体が搬送されてきました。さらにもう一つの体育館は自衛隊の前線基地に変わりました。
 さらには、原発事故が起こり、生徒たちは全国に散り散りになりました。先生方は生徒たちの安否確認を続けました。そして多くの生徒たちがやむなく転学していきました。約2か月後、私の勤務していた高校は南相馬市から離れ、県内の二つの高校にお世話になり、サテライト校として授業を再開することになりました。

 あの時を思うと、今こうして毎日学校に来てふつうに勉強や部活動ができることがどれだけ幸せなことなのか、改めて強く感じます。校長室には、こんな記念のプレートがあります。(写真参照)これは震災後、双葉翔陽高校がこの小野高校に避難してサテライト校として生活していたことの証です。プレートには双葉翔陽高校の校章と小野高校の校章があり、そしてその間に「絆」という文字が大きく刻まれています。この小野高校にも、避難してきて生活をともにした高校があったことを、皆さんもぜひ心に留めておいてください。

 はじめに話したように、今日は避難訓練だと思ったとき、私は震災の犠牲者に手を合わせました。そして同時に、小野高校の生徒たちは今日の避難訓練をどこまで本気で取り組んでくれるだろうかと思いました。本日の皆さんの避難時間は短く立派なものでしたが、心の中の本気度はどうだったでしょうか。今日の避難訓練を、それぞれが防災について改めて考えるきっかけにしてください。 (以上)

校長ブログ「ビジネス系列~資格取得に挑戦」

 本校の4系列の一つ、ビジネス系列の授業の様子です。今回は2年生の「情報演習」という授業です。
 本校のビジネス系列では、簿記や情報処理の学習を通して、商業活動に関する基礎的・基本的な知識や技術を身に付けていきます。さらに、様々な資格の取得やビジネスマナー教育にも力を入れています。卒業後もより深く学びたい人は大学の経済学部などへの進学も可能ですし、就職にも大変強い系列です。
 この授業では、9月に実施される「全商 情報処理検定2級」の合格を全員で目指しているとのことです。生徒のみなさんは本当に真面目に課題に取り組んでいました! 先生方のきめ細かな指導を受けながら、今後も着実に力を付けていくことと思います。全員の合格を祈っています!

この資格取得を目指しています


授業全景~できた課題をプリントアウトして助言を受けます


懸命に考える 


一人ひとりに丁寧に


商業実習助手の先生からも的確なアドバイスが

校長ブログ「漢字テストを行っています」

 本校では、全校一斉の漢字テストを年に7回実施しています。朝の20分間を活用し、全学年共通問題で行います。
 6月8日(木)には第2回目が実施されました。今回は、漢字テストにおいて、上級生と互角またはそれ以上に渡り合う2年3組におじゃましました。皆、真剣に問題に向き合っていましたよ! 今後も3年生に勝て! そして3年生は2年生に負けるな!(結局どのクラスも勝て!という実に勝手な願い…)
 漢字テストは毎回成績優秀者を発表していますが、年間の優秀者については年度末に表彰を行います。小野高校では、こういった取組を通して、コツコツと、しかし着実に生徒の基礎学力を向上させています。

校長ブログ「福祉教養系列での現場実習が始まりました」

 本校は総合学科で4つの系列を持っています。その一つに「福祉教養系列」があります。この系列では、福祉・家庭等の分野から、私たちが健康で豊かな生活を営むために必要な知識と技術を、多くの体験活動をとおして学びます。

 この系列の3年間のおおよその流れは次の通りです。
 ・1年次:文理総合系列と一緒に基礎的な科目を学びます。
 ・2年次:「社会福祉基礎」「介護実習」など専門的な科目を学びます。
 ・3年次:「介護総合演習」「コミュニケーション技術」など、より深く専門的な科目を学びます。

 6月から、いよいよ2,3年生の社会福祉施設での現場実習が始まりました。私もさっそく実習の様子をのぞいてきました。まだまだコミュニケーションにおいても、技術的な面においてもぎこちないところはありますが、生徒たちはそれぞれの施設で一所懸命がんばっていました。卒業後もさらに福祉について学びたい場合は進学も可能ですし、地元の介護施設等への就職率も非常に高いものがあります。
 小野町のような中山間地域では少子化・高齢化が大きな課題となっています。そういった場で福祉について学ぶことは、非常に大きな意味があると思っています。こういった学びができるのは、総合学科としての本校の良さの一つです。
 実習での生徒たちの頑張りに期待します! また、実習にご協力をいただいている施設の皆様には、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。

一緒に笑顔(「グループホームさくらんぼ」さんにて)


ベッドメイキングを学ぶ(「特別養護老人ホームこまち荘」さんにて)


手話での歌を学ぶ(3年生の「コミュニケーション技術」の様子)
 ※学校評議員の皆様にもご覧いただきました


校長ブログ「花いっぱい運動」

 小野高校は中間考査の真っ最中です。校内巡回をすると、生徒たちの真剣な様子が伝わってきます。現在、本校では家庭クラブが「花いっぱい運動」を展開しています。校舎内のあちこちに置かれた花たちが、そんな一所懸命な生徒たちを見守っています。
 敷地内のツツジも満開でした。花がいっぱいの学校にいると、どこかホッとします。中間考査、生徒たちが力を十分発揮できますように。





校長ブログ「勉強する小野高生」

 5月23日(火)からは中間考査が始まります。総合学科である小野高校には4つの系列がありますが、そのうち特に文理総合系列には、大学・短大や専門学校などの上級学校への進学を目指す生徒が大勢います。
 普段の授業も、少人数による丁寧な指導が多く行われています。私が小野高校に赴任して特に感心しているのが次の4点です。
 ・あいさつが素晴らしい
 ・服装が整っている
 ・清掃が行き届いている
 ・授業中に寝ている生徒がほとんど見られない
 先生方も指導に熱心です。今後はアクティブ・ラーニングの要素を積極的に取り入れながら、授業の質の向上を図っていきたいと考えています。
 中学生の皆さん、小野高校では、上級学校への進学から就職まで、様々な進路希望を実現させるための取組を行っています。落ち着いた環境の中で「勉強する小野高生」を、ここに掲載した写真からぜひ感じてみてください。

数学B「説明に耳を傾ける」


数学B「懸命に考える」


国語演習A「一人ひとりに丁寧に」


国語演習A「仲間と考える」




校長ブログ「県大会へ、次へ」

 高体連地区大会が終わりました。陸上競技、剣道、柔道、弓道、テニス、卓球の6つの部活動が県大会への切符を手にし、5月19日(金)には壮行会を行いました。特に陸上競技部は、二,三年生全員が個人で県大会に駒を進めるという素晴らしい結果を出しました。
 その一方、県大会にわずかに手が届かなかった部もありました。壮行会で話をしましたが、男子バスケットボール部は2回戦で負けたものの敗者復活戦を勝ち上がり、代表決定戦までたどり着きました。その試合も中盤までリードしていましたが、最後に力尽きました。また弓道女子団体は60本の矢を引いて、わずか1本差で県大会を逃しました。どれほど悔しいだろうと思います。しかし、本当に「全力を尽くした」のなら、その悔し涙は決して無駄にはなりません。全力を尽くした君たちの戦いは、県大会に進出した部の生徒たちの戦いと同じ輝きを持っています。今回の敗戦を「ちゃんと悔しがる」ことが大切です。それができたら「次」に向けて「一所懸命」努力を始めましょう。
 生徒たちには、この小野高校での三年間の中で、「ざらりとした手触りの何か」をつかんで欲しいと願っています。

校長ブログ「青空の下での田植え」

 別ページ「学校生活の様子」にも掲載されていますが、5月18日(木)、19日(金)の2日間、産業技術系列の科目を選択している生徒たちによる田植え機実演が行われました。南東北クボタ小野町営業所様のご協力をいただき、特に19日の三年生の実習では、GPS機能が搭載されている最新式の田植え機を使用することができました。
 当日は快晴、絶好の田植え日和。クボタの方や実習の先生の指導を受けながら、全員が田植え機を操縦し、無事に田植えを行うことができました。田植機を操縦する生徒、それを見ている生徒、苗を運ぶ生徒、そうした生徒全員の目が輝いていたのがとても印象的でした。4月30日のこのブログで「育苗」について書きましたが、こうして生徒たちが育てた苗が、秋には大きな実りをもたらしてくれることになります。生徒の心にも豊かな実りがありますように。
 南東北クボタ小野町営業所様には本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます。







校長ブログ「高体連地区大会、行け!小野高校!」」

 高体連地区大会始まる。選手諸君、最後の1秒まで死力を尽くしたか? ベンチの諸君、最後の1秒まで全力でサポートしたか? スタンドの諸君、最後の1秒まで心を熱くして応援したか?
 校長としていつもみんなに話している。「一所懸命に」宝のような時を過ごせ!

弓道部「正射必中!」(開成山弓道場にて)


陸上競技部「スタート!」(開成山陸上競技場にて)


バスケットボール部「入れ!」(須賀川高校にて)


行け!小野高校!

校長ブログ「育苗」

 先週、産業技術系列の生徒たちが行っている「育苗」の様子を見てきました。久納先生の指導の下、生徒たちは育ち始めた苗に均等に陽の光があたるよう、苗の世話をしていました。「どうしたらいいか、自分たちで考えてみよう」 久納先生はこの言葉を何度も生徒たちに伝えていました。
 小野高校の生徒の皆さんは、真面目で素直だといつも感じています。その一方で、自分で考えて判断し、行動する、という面ではまだ課題があるとも感じます。
 位置を入れ替えてもらった苗たちは、気持ちよさそうに陽の光を浴びていました。これからどんどん成長していくことでしょう。田植えは5月の中旬頃だそうです。小野高校の生徒たちも、この三年間で大きく成長しますように。



校長ブログ「校訓」の「闊」

 平田校の校門には、校訓「質実剛健 明朗闊達」という文字が大きく刻まれています。もちろんこれは本校、平田校、共通の校訓です。私は、シンプルでとてもいい校訓だなあといつも感じています。
 さて、この中の「闊達」という言葉の意味について、生徒の皆さんはきちんと理解していますか? 私の手元にある辞書には、「心が広く、のびのびしているようす」とあります。「闊」という文字はふだんはあまり使わない文字ですね。「闊歩する」などという言葉で使われる程度でしょうか。
 しかし、この「闊」という文字、実は全国の高校生のほとんどが、高校三年間の中で一回は目にする文字なのです。皆さんは『山月記』という小説を知っていますか? 二年生または三年生で学習する教材です。国語の教科書を見てみてください。たぶん、学習するのはこれからでしょうか。『山月記』は、中島敦という作家が書いたものです。その小説の中に、「久闊を叙した」という表現が出てきます。授業で学習したときには、このブログのことを思い出してみてください。また、校章の「柏」は広葉樹ですが、広葉樹の旧称は「闊葉樹」と言います。
 このように、「闊」という文字は皆さんには深い縁のある文字なのです。いよいよ5月になります。一日に一度は「質実剛健 明朗闊達」という言葉を思い起こして、日々、自分が成長できるよう、主体的に学校生活を送ることを期待しています。

(平田校の校門)


校長ブログ「校歌練習と夏井の流れ」その2

 本校の校歌の二番は、「紺碧の 秋空すみて 紅葉映ゆ 夏井の流れ」という歌詞で始まります。夏井川は大滝
根山に源を発し、小野町を流れ、千本桜に生命を与え、いわき市にて太平洋に注ぐ、福島県を代表する川の一つで
す。
 私はいわき市で生まれ育ちましたが、実は、家のすぐそばを夏井川が流れているのです。一番目の写真は家の近
くで撮影したものですが、右の方に夏井川が写っています。土手は私のランニングコースです。二枚目は河口付近
です。橋の向こうは海です。一枚目の写真のあたりから数キロ走ると、こんな風景が見られます。小野高校に赴任
してからは、小野町とのつながりを感じながらランニングをするようになりました。
 小野高校の生徒の皆さんに一つ述べたいことがあります。小野町を流れる「夏井の流れ」はやがて太平洋につな
がり、さらにその太平洋は全世界につながっています。同じように、小野町にようやく訪れた春の空は、日本中の
春の空につながり、そして全世界につながっているのです。勉強に部活動にと大変忙しい毎日だと思いますが、時
には、そんなスケールの大きなことを考えてみることも大切なのではないでしょうか。



校長ブログ「校歌練習と夏井の流れ」その1

 4月17日(月)から20日(木)にかけて、校歌練習が行われました。新入生は最初はずいぶんと緊張していた
ようですが、音楽の渡辺先生や先輩方の指導のもと、最終日には見事に歌えるようになりました。下の写真は最終日
に全学年揃って歌った時のものです。
 この成果が遺憾なく発揮されたのが4月22日(土)に行われた新校旗披露式でした。式の最後の校歌斉唱は、本当
に素晴らしく、私も一緒に歌いながら感動していました。まばゆいばかりの新校旗を見上げながら、全員で高らかに校
歌を歌ったことは、私の記憶にずっと残るでしょう。

 さて、その校歌について、一つ記しておきたいことがあります。(続く) 

校長ブログ「内堀知事と」

 今日、4月20日(木)の午後、「知事と小野町長の意見交換会」があり、その中で小野高校生が町との連携事業
について説明する時間をいただきました。3月にオープンしたばかりのトレーラーハウス「マンマハウス」が会場と
なり、生徒会長、放送部長、家庭クラブ、農業クラブの生徒7名、目時教諭が出席しました。
 本校と町との協力で開発した「トマトうどん」「一笑漬ドレッシング(をかけた豆腐)」を知事に召し上がってい
ただきました! 知事からはお褒めのお言葉をいただき、生徒たちは笑顔、笑顔、でした。(ちゃっかり私もいただ
きましたが、本当においしかった!!) また、放送部が作成した小野町CMなども知事にご覧いただきました。
 知事に対して熱心に話をする生徒たちを見ていると、私にもその一所懸命さがきちんと伝わってきました。小野高
校の生徒たちにはまだまだ大きな可能性があるんだな、と深く感じました。
 私にとっても本当に貴重な時間となりました。

校長ブログ「時に触れる」

 小野高校の正門を入ると、色とりどりのパンジーが目に飛び込んできます。本校ホームページ「学校生活の様子」
にも掲載されていますが、これは、産業技術系列の実習で育てたものです。ここ数日、実習服に身を包んだ生徒たち
が一所懸命植えている姿が見られました。私が声を掛けたところ、生徒たちは笑顔で元気に返事をしてくれました。
 毎日出勤していると、こんなふうに花が植えられている光景を当たり前のものだと感じてしまいますが、よく考え
ると、とても素敵なことなのだと思います。先生方のご指導と生徒たちの頑張りの結果として、花に命が宿り、その
花たちはこうして小野高校を訪れる人たちを出迎えているのです。
 人にせよ、動物にせよ、植物にせよ、命は過去から未来へとつながっているものです。そんなことを改めて心に刻
みながら、先生方、生徒たちと学校生活を楽しんでいきたいと思います。