2018年8月の記事一覧

校長ブログ「ざらりとした感触をその手の内に」

 先日、ある著名なYou Tuberの方のインタビューがインターネットに掲載されていました。その中で、その方は、「次の世代に伝えたいことは?」という問いに対し、「何でもネットで見ることのできる時代だからこそ、直接見て、体験することを大切にしてほしい」と答えていました。私は軽い驚きを覚えました。インターネットの世界で生計を立てている方の言葉としては意外だったからです。しかし、すぐに、なるほどとも思いました。

 前々回のこのブログで野球応援と球技大会について触れました。どちらも生徒の皆さんの心の中に感動が生まれたのではないかと思いますが、それは、その方が言うような「直接見て、体験する」出来事だったからだと思います。野球場での焼けつくような太陽、カキーンという金属音。選手の雄たけび、スタンドの歓声、メガホンが打ち鳴らされる音。球技大会でも、懸命に食らいついたボールの手触り、味方が点を入れた時の喜びの声、隣の友人とハイタッチした時の感触。それらはテレビやパソコン、スマホの画面の向こうにあるものではなく、現実のものとして間違いなくそこに存在したものでした。それらの、自分の目で見、耳で聞き、体で感じた「もの」は、意識せずとも生徒の皆さんの奥深くに堆積し、やがて発酵し、いつしかそこから何かが芽吹いていくことになるのだと思います。

 今日は立秋です。夏休みも中盤。生徒の皆さんは、勉強、部活動、あるいはボランティアと、様々な活動に取り組んでいることでしょう。それらから得られるであろうさまざまな「ざらりとした感触」を手の内に握りしめ、一回りたくましくなって夏休み明けに元気に登校してくることを楽しみにしています。

校長ブログ「3年生の頑張りにエール!」

 夏休みの課外授業も終わり、ちょっと一息ついたところですが、3年生は進路希望実現に向けて努力を積み重ねる毎日が続きます。

 本日8月3日(金)は、午前中に外部講師を招いての「面接作文練習会」を実施。就職希望の生徒たちは講師の方の話を真剣に聞きながら、履歴書の記入などに取り組んでいました。また午後からは、進学希望者を対象に「進学者指導」を実施。生徒たちは小論文対策に熱心に取り組んでいました。

 これまで私は何度も生徒たちに「一所懸命」という言葉を話してきました。何かに一所懸命に取り組み、苦しくてもつらくてもそこから逃げずに努力する。自分のことをダメだと決めつけることなく、「一所懸命って実は楽しいんだ」と気づくまで努力してみる。そのような生徒がたくさんいる学校にしたい、そう全校集会などで話してきました。

 今年の夏はとりわけ暑い日が続いていますが、そうした中でも懸命に努力する生徒の皆さんの姿を見てうれしく思っています。がんばれ、3年生!!

 

就職希望者の面接作文練習会の様子

 

進学希望者の小論文練習の様子

校長ブログ「生徒たちのエネルギーに触れて」

 久しぶりの更新となってしまいました。学校は夏休みになっていますが、進学希望者対象の課外、就職希望者の職場訪問、あるいは三者面談など、日々さまざまな行事が行われています。

 さて、夏休み直前の7月8日(日)には、バス5台を準備し、大勢の生徒たちと野球の応援に行きました。場所はあいづ球場、相手は喜多方高校です。試合は本校が猛烈な追い上げを見せましたが、惜しくも5対7で敗戦となりました。しかし、200名ほどの生徒たちが大声をあげて自分の学校を応援する姿を見て、胸が熱くなりました。選手たちの数々のひたむきなプレーは、生徒たちの心の中にずっと焼き付くものと思います。

 また、7月18日(水)、19日(木)には、球技大会を行いました。小野町町民体育館での実施でしたが、大変素晴らしい施設で、生徒たちはクラスごとのTシャツを着て、これもまたひたむきにプレーしていました。

 小野高校生は普段の生活は大変落ち着いていると思いますが、その一方で、若いエネルギーもまたその心や身体のうちにたくさんあるのだということを、これら二つの行事を通して改めて実感しています。学校生活の中でそれらのエネルギーをもっと発揮できるような場面を数多く作っていきたいと思います。

野球応援1

野球応援2

小野町町民体育館での球技大会