校長ブログ

校長ブログ「勉強する小野高生」

 5月23日(火)からは中間考査が始まります。総合学科である小野高校には4つの系列がありますが、そのうち特に文理総合系列には、大学・短大や専門学校などの上級学校への進学を目指す生徒が大勢います。
 普段の授業も、少人数による丁寧な指導が多く行われています。私が小野高校に赴任して特に感心しているのが次の4点です。
 ・あいさつが素晴らしい
 ・服装が整っている
 ・清掃が行き届いている
 ・授業中に寝ている生徒がほとんど見られない
 先生方も指導に熱心です。今後はアクティブ・ラーニングの要素を積極的に取り入れながら、授業の質の向上を図っていきたいと考えています。
 中学生の皆さん、小野高校では、上級学校への進学から就職まで、様々な進路希望を実現させるための取組を行っています。落ち着いた環境の中で「勉強する小野高生」を、ここに掲載した写真からぜひ感じてみてください。

数学B「説明に耳を傾ける」


数学B「懸命に考える」


国語演習A「一人ひとりに丁寧に」


国語演習A「仲間と考える」




校長ブログ「県大会へ、次へ」

 高体連地区大会が終わりました。陸上競技、剣道、柔道、弓道、テニス、卓球の6つの部活動が県大会への切符を手にし、5月19日(金)には壮行会を行いました。特に陸上競技部は、二,三年生全員が個人で県大会に駒を進めるという素晴らしい結果を出しました。
 その一方、県大会にわずかに手が届かなかった部もありました。壮行会で話をしましたが、男子バスケットボール部は2回戦で負けたものの敗者復活戦を勝ち上がり、代表決定戦までたどり着きました。その試合も中盤までリードしていましたが、最後に力尽きました。また弓道女子団体は60本の矢を引いて、わずか1本差で県大会を逃しました。どれほど悔しいだろうと思います。しかし、本当に「全力を尽くした」のなら、その悔し涙は決して無駄にはなりません。全力を尽くした君たちの戦いは、県大会に進出した部の生徒たちの戦いと同じ輝きを持っています。今回の敗戦を「ちゃんと悔しがる」ことが大切です。それができたら「次」に向けて「一所懸命」努力を始めましょう。
 生徒たちには、この小野高校での三年間の中で、「ざらりとした手触りの何か」をつかんで欲しいと願っています。

校長ブログ「青空の下での田植え」

 別ページ「学校生活の様子」にも掲載されていますが、5月18日(木)、19日(金)の2日間、産業技術系列の科目を選択している生徒たちによる田植え機実演が行われました。南東北クボタ小野町営業所様のご協力をいただき、特に19日の三年生の実習では、GPS機能が搭載されている最新式の田植え機を使用することができました。
 当日は快晴、絶好の田植え日和。クボタの方や実習の先生の指導を受けながら、全員が田植え機を操縦し、無事に田植えを行うことができました。田植機を操縦する生徒、それを見ている生徒、苗を運ぶ生徒、そうした生徒全員の目が輝いていたのがとても印象的でした。4月30日のこのブログで「育苗」について書きましたが、こうして生徒たちが育てた苗が、秋には大きな実りをもたらしてくれることになります。生徒の心にも豊かな実りがありますように。
 南東北クボタ小野町営業所様には本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます。







校長ブログ「高体連地区大会、行け!小野高校!」」

 高体連地区大会始まる。選手諸君、最後の1秒まで死力を尽くしたか? ベンチの諸君、最後の1秒まで全力でサポートしたか? スタンドの諸君、最後の1秒まで心を熱くして応援したか?
 校長としていつもみんなに話している。「一所懸命に」宝のような時を過ごせ!

弓道部「正射必中!」(開成山弓道場にて)


陸上競技部「スタート!」(開成山陸上競技場にて)


バスケットボール部「入れ!」(須賀川高校にて)


行け!小野高校!

校長ブログ「育苗」

 先週、産業技術系列の生徒たちが行っている「育苗」の様子を見てきました。久納先生の指導の下、生徒たちは育ち始めた苗に均等に陽の光があたるよう、苗の世話をしていました。「どうしたらいいか、自分たちで考えてみよう」 久納先生はこの言葉を何度も生徒たちに伝えていました。
 小野高校の生徒の皆さんは、真面目で素直だといつも感じています。その一方で、自分で考えて判断し、行動する、という面ではまだ課題があるとも感じます。
 位置を入れ替えてもらった苗たちは、気持ちよさそうに陽の光を浴びていました。これからどんどん成長していくことでしょう。田植えは5月の中旬頃だそうです。小野高校の生徒たちも、この三年間で大きく成長しますように。



校長ブログ「校訓」の「闊」

 平田校の校門には、校訓「質実剛健 明朗闊達」という文字が大きく刻まれています。もちろんこれは本校、平田校、共通の校訓です。私は、シンプルでとてもいい校訓だなあといつも感じています。
 さて、この中の「闊達」という言葉の意味について、生徒の皆さんはきちんと理解していますか? 私の手元にある辞書には、「心が広く、のびのびしているようす」とあります。「闊」という文字はふだんはあまり使わない文字ですね。「闊歩する」などという言葉で使われる程度でしょうか。
 しかし、この「闊」という文字、実は全国の高校生のほとんどが、高校三年間の中で一回は目にする文字なのです。皆さんは『山月記』という小説を知っていますか? 二年生または三年生で学習する教材です。国語の教科書を見てみてください。たぶん、学習するのはこれからでしょうか。『山月記』は、中島敦という作家が書いたものです。その小説の中に、「久闊を叙した」という表現が出てきます。授業で学習したときには、このブログのことを思い出してみてください。また、校章の「柏」は広葉樹ですが、広葉樹の旧称は「闊葉樹」と言います。
 このように、「闊」という文字は皆さんには深い縁のある文字なのです。いよいよ5月になります。一日に一度は「質実剛健 明朗闊達」という言葉を思い起こして、日々、自分が成長できるよう、主体的に学校生活を送ることを期待しています。

(平田校の校門)


校長ブログ「校歌練習と夏井の流れ」その2

 本校の校歌の二番は、「紺碧の 秋空すみて 紅葉映ゆ 夏井の流れ」という歌詞で始まります。夏井川は大滝
根山に源を発し、小野町を流れ、千本桜に生命を与え、いわき市にて太平洋に注ぐ、福島県を代表する川の一つで
す。
 私はいわき市で生まれ育ちましたが、実は、家のすぐそばを夏井川が流れているのです。一番目の写真は家の近
くで撮影したものですが、右の方に夏井川が写っています。土手は私のランニングコースです。二枚目は河口付近
です。橋の向こうは海です。一枚目の写真のあたりから数キロ走ると、こんな風景が見られます。小野高校に赴任
してからは、小野町とのつながりを感じながらランニングをするようになりました。
 小野高校の生徒の皆さんに一つ述べたいことがあります。小野町を流れる「夏井の流れ」はやがて太平洋につな
がり、さらにその太平洋は全世界につながっています。同じように、小野町にようやく訪れた春の空は、日本中の
春の空につながり、そして全世界につながっているのです。勉強に部活動にと大変忙しい毎日だと思いますが、時
には、そんなスケールの大きなことを考えてみることも大切なのではないでしょうか。



校長ブログ「校歌練習と夏井の流れ」その1

 4月17日(月)から20日(木)にかけて、校歌練習が行われました。新入生は最初はずいぶんと緊張していた
ようですが、音楽の渡辺先生や先輩方の指導のもと、最終日には見事に歌えるようになりました。下の写真は最終日
に全学年揃って歌った時のものです。
 この成果が遺憾なく発揮されたのが4月22日(土)に行われた新校旗披露式でした。式の最後の校歌斉唱は、本当
に素晴らしく、私も一緒に歌いながら感動していました。まばゆいばかりの新校旗を見上げながら、全員で高らかに校
歌を歌ったことは、私の記憶にずっと残るでしょう。

 さて、その校歌について、一つ記しておきたいことがあります。(続く) 

校長ブログ「内堀知事と」

 今日、4月20日(木)の午後、「知事と小野町長の意見交換会」があり、その中で小野高校生が町との連携事業
について説明する時間をいただきました。3月にオープンしたばかりのトレーラーハウス「マンマハウス」が会場と
なり、生徒会長、放送部長、家庭クラブ、農業クラブの生徒7名、目時教諭が出席しました。
 本校と町との協力で開発した「トマトうどん」「一笑漬ドレッシング(をかけた豆腐)」を知事に召し上がってい
ただきました! 知事からはお褒めのお言葉をいただき、生徒たちは笑顔、笑顔、でした。(ちゃっかり私もいただ
きましたが、本当においしかった!!) また、放送部が作成した小野町CMなども知事にご覧いただきました。
 知事に対して熱心に話をする生徒たちを見ていると、私にもその一所懸命さがきちんと伝わってきました。小野高
校の生徒たちにはまだまだ大きな可能性があるんだな、と深く感じました。
 私にとっても本当に貴重な時間となりました。

校長ブログ「時に触れる」

 小野高校の正門を入ると、色とりどりのパンジーが目に飛び込んできます。本校ホームページ「学校生活の様子」
にも掲載されていますが、これは、産業技術系列の実習で育てたものです。ここ数日、実習服に身を包んだ生徒たち
が一所懸命植えている姿が見られました。私が声を掛けたところ、生徒たちは笑顔で元気に返事をしてくれました。
 毎日出勤していると、こんなふうに花が植えられている光景を当たり前のものだと感じてしまいますが、よく考え
ると、とても素敵なことなのだと思います。先生方のご指導と生徒たちの頑張りの結果として、花に命が宿り、その
花たちはこうして小野高校を訪れる人たちを出迎えているのです。
 人にせよ、動物にせよ、植物にせよ、命は過去から未来へとつながっているものです。そんなことを改めて心に刻
みながら、先生方、生徒たちと学校生活を楽しんでいきたいと思います。