校長ブログ

校長ブログ「春まだ浅い小野の町」

 一昨日、家庭クラブが開発に携わった「サラダうどん」の発売イベントに行くため、小野の町中を歩いていました。ファミリーマートさんまであと少し、というところで、夏井川に差し掛かりました。

 両岸に桜の木が並んでいます。テレビなどで全国各地の桜の開花が伝えられていますが、小野町の桜は、開花までもう少し時間が必要のようです。今年の冬はとりわけ寒さが厳しかったため、春の到来が待ち望まれます。友好交流協定を結んでいる沖縄県立八重山農林高校さんのところはどんな感じだろうか、などと想像してみます。

 高校入試も全日程を終え、まもなく真新しい制服に身を包んだ新入生が小野高校にやってきます。今年度1年間、多くの皆様に小野高校を応援していただきました。本当に感謝申し上げます。

 4月から、新しい先生方と、新しい生徒たちと、全力で学校生活を楽しんでいこうと思います。ではまた。

 

 

 

校長ブログ「社会と情報」発表会

 まだまだ寒い時期が続いています。さて、本校の1年次では「社会と情報」という科目を学習します。2月には、この授業において、1年生全員が、「将来の夢」について、パワーポイントを使用したプレゼンテーションを行います。商業科の先生方の指導を受けながら、この日まで準備してきました。
 先日、この発表会をのぞいてきました。1年1組の生徒たちが懸命に発表を行っていました。「将来の夢」を恥ずかしそうに、あるいは非常に熱く語る生徒たちを見ていると、本当にその夢をかなえてほしいと強く感じました。
 そのためにはもちろん、「努力」が大切。日々、コツコツと。千里の道も一歩から。君たちも春が来れば「先輩」になる。後輩たちを引っ張っていくことのできる「先輩」になれるか。ガンバレ、一年生!

校長ブログ「学級通信」

 話は12月にさかのぼりますが、あるクラスの学級通信(案)が私の手元に回ってきました。そのクラスの学級通信には、毎回、様々な名言?が掲載されています。それは、時には漫画のある場面での登場人物のセリフであったりもするわけですが、なかなかに印象深いものが多く、いつも興味をもって読んでいました。
 さて、手元に来たものを見ると、今回掲載されていた言葉は、ある本の一節でもなく、はたまた漫画のセリフでもなく、本校のある若い講師の先生の言葉でした。
 その講師が、当該クラスの生徒たちに1年前に配布したプリントに載せた言葉であったようで、それを自分の机の中から再発見したクラス担任が、改めて学級通信に載せて生徒たちに読ませようと思った、という経緯のようです。

 以下、そのまま記してみます。

あなたはこの1年、成長しましたか?
成長するための努力、挑戦をしましたか?
周りに流されませんでしたか?
多数派=正しい、とは限りません。
「がんばる」こと、「まじめ」なことを
かっこ悪いと思っていませんか?
他人に優しくできましたか?
ときには自分よりも他人を優先するような
自己犠牲の精神を持った「いい奴」になってください。
これからの長い人生、どうにでも変われます。
一度の失敗を恐れず、
一度の成功に向かってたくさん失敗しましょう。
甘酸っぱく泥臭い青春を全力で駆け抜けてください。

 私はこれを読んで、素直にいいなあと思いました。若い教員の、生徒たちに向かって放たれるまっすぐなエネルギー。そのエネルギーを、生徒たちはどのように受け止めたのか、興味があります。
 私自身も、成長するための努力、挑戦を続けていきたい、と久しぶりに胸が熱くなりました。春は目前。何かを新しく始めるにも、中断していたことを再開するにも、いい季節がやってこようとしています。

校長ブログ「収穫祭!」

 2月、寒い時期が続いていますが、先日、産業技術系列の生徒たちが「収穫祭」を行いました。
 実習田わきのハウスにて、皆でお肉や野菜を焼いて、楽しいひと時を過ごしました。私も途中からですがお邪魔して、おいしくいただきました。
 私も元気が出ました!

校長ブログ「課題研究~主体的・対話的で深い学びへ」

 新年を迎えました。仕事始めの一日、身の引き締まる思いがします。
 さて、12月15日(金)に「課題研究発表会」を本校体育館で行いました。「課題研究」は総合学科の大きな特色の一つと言えるものです。この授業では、自ら学び、考え、行動する力を養う場として生徒たちが主体的に課題設定を行い、研究計画の立案、実習や調査等を行います。

 発表形式は、「口頭発表」「文書発表」「展示発表」の3つがあり、発表内容は主に以下の3つとなっています。
 (1)研究テーマの設定理由
 (2)1年間の研究活動内容とその成果
 (3)結論、反省と今後の課題等

 うまくイメージできないという方もいると思いますので、今回の発表の中からいくつかテーマ名を挙げてみます。
 ・「身近な調味料”塩”についての研究」
 ・「子どもを笑顔にするために~エプロンシアターの製作」
 ・「古典のススメ」  
 ・「トータルステーションを用いた細部測量『農場模型の作成』」
 ・「書の力~地元の魅力発信~篆刻と巻物」

 こういったテーマについて、個人またはグループで、数か月をかけて研究を行います。現在、「主体的・対話的で深い学び」が今まで以上に求められていますが、本校生が「課題研究」で行っているのは、もちろんまだまだ不十分な点がたくさんあるとはいえ、「主体的・対話的で深い学び」につながるものであろうと思いますし、この「課題研究」を通して身につけた力は、きっとこれからの本校生の人生を支えていくものとなるはずです。

 写真は、福祉系列の生徒たちによる発表「If(もしも…ならば)~いつだって、だれだって、輝ける」の一コマです。以前、このブログで、筆を口にくわえて文字を書く練習をしている福祉系列の生徒たちの授業の様子を紹介しましたが、このようにしっかりと研究発表までたどりつきました。
 
 校内選考で選ばれた研究は、学校代表として、1月中旬にいわき総合高校で開催される県大会で発表することになります。県内の総合学科を持つ各高等学校の発表を本当に楽しみにしています。併せて、本校における課題研究も、もっと充実した内容となるよう、教員・生徒ともども、一層努力していかなければならないと感じています。総合学科の強みである「課題研究」を、もっと磨いていく必要があると思います。

 研究の過程で、地域の方々をはじめ、多くの方々にご指導・ご協力をいただきました。本当にありがとうございました。この場を借りて深く御礼申し上げます。