校長ブログ

校長ブログ「課題研究~主体的・対話的で深い学びへ」

 新年を迎えました。仕事始めの一日、身の引き締まる思いがします。
 さて、12月15日(金)に「課題研究発表会」を本校体育館で行いました。「課題研究」は総合学科の大きな特色の一つと言えるものです。この授業では、自ら学び、考え、行動する力を養う場として生徒たちが主体的に課題設定を行い、研究計画の立案、実習や調査等を行います。

 発表形式は、「口頭発表」「文書発表」「展示発表」の3つがあり、発表内容は主に以下の3つとなっています。
 (1)研究テーマの設定理由
 (2)1年間の研究活動内容とその成果
 (3)結論、反省と今後の課題等

 うまくイメージできないという方もいると思いますので、今回の発表の中からいくつかテーマ名を挙げてみます。
 ・「身近な調味料”塩”についての研究」
 ・「子どもを笑顔にするために~エプロンシアターの製作」
 ・「古典のススメ」  
 ・「トータルステーションを用いた細部測量『農場模型の作成』」
 ・「書の力~地元の魅力発信~篆刻と巻物」

 こういったテーマについて、個人またはグループで、数か月をかけて研究を行います。現在、「主体的・対話的で深い学び」が今まで以上に求められていますが、本校生が「課題研究」で行っているのは、もちろんまだまだ不十分な点がたくさんあるとはいえ、「主体的・対話的で深い学び」につながるものであろうと思いますし、この「課題研究」を通して身につけた力は、きっとこれからの本校生の人生を支えていくものとなるはずです。

 写真は、福祉系列の生徒たちによる発表「If(もしも…ならば)~いつだって、だれだって、輝ける」の一コマです。以前、このブログで、筆を口にくわえて文字を書く練習をしている福祉系列の生徒たちの授業の様子を紹介しましたが、このようにしっかりと研究発表までたどりつきました。
 
 校内選考で選ばれた研究は、学校代表として、1月中旬にいわき総合高校で開催される県大会で発表することになります。県内の総合学科を持つ各高等学校の発表を本当に楽しみにしています。併せて、本校における課題研究も、もっと充実した内容となるよう、教員・生徒ともども、一層努力していかなければならないと感じています。総合学科の強みである「課題研究」を、もっと磨いていく必要があると思います。

 研究の過程で、地域の方々をはじめ、多くの方々にご指導・ご協力をいただきました。本当にありがとうございました。この場を借りて深く御礼申し上げます。