校長ブログ

校長ブログ「壮行会に際して」

 本日、5月18日(金)に、高体連県大会に出場する選手の壮行会を行いました。厳しい県中・県南地区の予選を突破し、県大会に出場する皆さん、おめでとう。校長として、心から嬉しく思います。県大会での活躍を期待しています。

 さて、県大会には出場できなかったバスケットボール部について述べます。しかも昨年の話からです。昨年、私が試合会場に行った時、男子バスケ部は1回戦を勝ち、2回戦に臨むところでした。最初は相手校に何とか食らいついていましたが、最後は大差で負けました。試合後、私のところに挨拶に来た選手たちに、次のような言葉をかけました。「選手は、最後の1秒まで本当に死力を尽くしたのか? ベンチにいる人は、最後の1秒まで本当に全力でサポートしたのか? スタンドで応援している人は、最後の1秒まで本当に心を熱くして応援したのか?」。試合の途中、点差が開いていったとき、ベンチの控えの選手の声がだんだん小さくなっていきました。それではだめなんだと言いました。選手でも、補欠でも、応援部隊でも、その時その時に自分ができることを全力で一所懸命やる。選手なら、最後の一秒までどうやって戦うのか、補欠なら、最後の一秒までどうやったら選手を最大限サポートできるのか、そうやって一人ひとり自分の頭で考えて全力を尽くせと言いました。そして、負けた時にはちゃんと悔しがる、それが大切なんだ、とも言いました。今思うと、試合後の選手には酷な言葉だったかもしれません。

  私はそれで帰りましたが、翌日、バスケットボール部は敗者復活戦を見事に勝ち進み、ついに代表決定戦までたどりつきました。そして、相手校に対して、中盤までリードしていましたが、最後は力尽きました。県大会には出場できませんでしたが、バスケットボール部の皆さんは、最終日、きっと全力を尽くしたのだなと胸が熱くなりました。

 ここから今年の話になります。男子バスケ部は1回戦で昨年敗退した相手校に接戦で勝ちました。しかし、2回戦で敗れ、敗者復活戦にまわりました。敗者復活戦は時間が進むにつれ、点差は開いていき、残念ながら小野高校は敗退してしまいました。しかし、その試合において、本校の選手たちは、最後まで諦めず、お互いに声を出し、必死にボールに食らいついていました。ベンチからも最後まで大きな声が出ていました。私はその試合を見ていて、本当に感動しました。男子バスケットボール部の皆さん、全力プレーを見せてくれてありがとう。そして、試合に出られなかった女子バスケットボール部のみなさん、部員が少ない中、ここまで男子ともにがんばって来たからこそ、仲間である男子も、最後まで全力を尽くせたのだと思います。本当にありがとう。

 県大会に出場する選手のみなさん、みなさんは、県大会に出ることがかなわなかった小野高校の仲間の思いも持って、県大会に臨んでほしいと思います。試合終了のその時まで、自分のできる限りのベストを尽くしてきてください。

 また、今年は、野球部が春の地区予選で2勝を挙げ、地域でも話題となりました。けがなどせずに夏に向けてチームを磨いていってほしいと思います。

 今年度も、部活動だけではなく、勉強、資格取得、委員会活動、ボランティア活動など、様々な場面で、小野高生が活躍することを期待しています。7月26日(木)には体験入学を予定していますが、中学生の皆さんには、小野校生の頑張りをぜひ感じてほしいと思っています。